TPAb
トレポネーマ抗体
TP抗体は、梅毒表面抗原に対する抗体であり、感染後4~6週より血中濃度の上昇が見られ、一度陽性になると長期にわたり持続するため、梅毒の既往を知る上で重要です。また、特異性が高く偽陽性の発生が少ないことから、STSとともに測定することで陽性の確認に用いられます。ただし、感染直後ではSTS,TPAbとも陰性を示すことがあるので注意が必要であり、数週間後に再試験を実施することが有効とされています。
1) Peeling,R.W.,et al.,:Diagnostic tools for preventing and managing maternal and congenital syphilis:an overview. Bulletin of the World Health Organization,82,439-446(2004)
※本項目は、AIA-360では測定できません。
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