イムノアッセイ

Osteocalcin

Osteocalcin(オステオカルシン)

オステオカルシンは、49個のアミノ酸から形成されるカルシウム結合性タンパク質です1)。骨芽細胞中で合成され、ビタミンK作用によるカルボキシル化を受けた後、細胞外に分泌されます2,3)
1分子あたり3残基のγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)を含むことからBGP(Bone Gla Protein)とも呼ばれています。大部分のオステオカルシンは骨基質中に取り込まれ、カルシウムイオンと結合して骨形成に関与しますが、一部は血液中に放出されます。オステオカルシンは骨芽細胞以外では産出されないため、骨芽細胞の活動性や骨代謝回転と密接な関係があり、血中濃度の測定は、原発性又は続発性の副甲状腺機能亢進症にともなう骨疾患における病態把握や治療効果判定に有用です4)

1)Hoang QQ,et al.,:Bone recognition mechanism of porcine osteocalcin from crystal structure.,Nature,425,977-980(2003)
2)Celeste AJ,et al.,:Isolation of the human gene for bone gla protein utilizing mouse and rat cDNA clones.,EMBO J.,5,1885-1890(1986)
3)Price PA.,:Vitamin K-dependent formation of bone gla protein (osteocalcin) and  its function.,Vitam.Horm.,42,65-108(1985)
4)Calvo MS.,et al.,:Molecular basis and clinical application of biological markers of bone turnover.,Endocr.Rev.,17,333-368(1996)

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