FER(フェリチン)
フェリチン
フェリチンは全身の臓器内や体液中、特に肝臓・脾臓に多く存在する分子量約45万の鉄結合性蛋白質です。トランスフェリンとの間で鉄の取得放出を行い、血清鉄を維持する役割を担っています。
臨床診断的意義として、第一に鉄貯蔵量を直接反映するパラメータとなり、貧血の鑑別診断、鉄欠乏性貧血・鉄過剰症の治療効果の観察および診断に有用です。また、鉄貯蔵量とは無関係に悪性腫瘍などで異常高値になるといわれています1)。
1) 藤岡成徳:フェリチン.広範囲血液・尿化学検査(上巻)、日本臨牀増刊号、248-250(1995)
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