AFP
アルファーフェトプロテイン
α-フェトプロテイン（AFP)は、胎生期に最初はヨークサックから、後には肝細胞から産生され、正常成人の血清中にはほとんど存在しません。
１９５６年、Bergstandらは胎児血を電気泳動して、α-１グロブリンの位置に泳動される高濃度の新しいたん白質分画（AFP)の存在を発見しました1)。１９６３年、Abelevらが移植肝癌マウス血清中に、翌年、Tatarinovらがヒト原発性肝細胞癌患者の血清中にAFPを見出してから臨床的意義が高まり、今日では、原発性肝細胞癌・肝炎・肝硬変・転移性肝癌・妊娠後期の診断・病状把握のモニター・治療の予後判定に欠くことのできない検査項目として広く用いられています2)。
1) Bergstrand C.G.,Czar B.,J.Clin.Invest.,8,174(1956)
2) Belanger L.et al.,Clin.Chim.Acta.,48,15-18(1973)
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